家族問題相談室
大人の愛着障害の克服
精神医学は医学モデル(精神疾患の分類と診断の手引 DSM-5-TR)を基に診断・処方されていると考えています。そして、初回の診察は、30分程掛けて症状を把握されますが、その後の診察は約7~8分の診療です。
患者の「心の悩み」に時間を掛けて聴いて頂ける事は極めて少ないと感じます。
「大人の愛着障害を克服する」ためには、いくつかのポイントがあります。
以下にその方法をまとめてめました:
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愛着は回復可能であると知る:
愛着障害は取り返しがつかないものではなく、適切な取り組みで回復可能です。
人間の可塑性(変形しやすい性質)とレジリエンス(回復力)を信じる。
→ 幼児期から繰り替えされた虐待・ネグレクト(育児放棄)を受けた「心」は、
何らかの問題行動・感情調整問題・依存症・嗜癖、等によって、実は「心」を満たしていることがあります。
本人が「理性」と「本能」のバランスが崩れている事に気が付き、本気で「健全な心」を持つことに取り組むことによって改善されてゆきます。
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安心安全な環境を整える:
ストレスフルな環境から離れ、安心して過ごせる環境を作ることが重要です。
信頼できる人々との関係を築くことが助けになります。
心の「安全基地」をつくる。
→ どの様にして、ストレスフルな環境から離れ、安心して過ごせる環境を作ることが出来るのでしょう。
そもそも「大人の愛着障害の方」は、両親(養育者)の影響が強く、人間関係の構築が難しい。
毒親育ちの場合、毒親が「安全基地」になる可能性は無い。
パートナーに「安全基地」になってもらうには、多分今までパートナーとの関係も良くなかったと考えられ、またモラルハラスメントをおこなっていた、とも考えられるため、「パートナーが安全基地に成る」と言ってくれるとは思えない。
「心の安全基地」を作るには、自ら本当に「言動・行動」を改めると誓って変わらなければパートナーは信じず、「心の安全基地」となって貰えない。
信頼できる人々との関係を築くことが助けになりますが、そのような方々に時間を割いて付き合ってもらえるとは考えられない。事情を説明すればするほど、段々と友人・知人は離れて行く。
その様な状況で、心の安全基地を得るには、「大人の愛着障害を克服した人」を信用して、「心の安全基地」に成ってもらい、アドバイスを聞きながら克服して行くのが一番有効であると考えられます。
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過去へのとらわれを解消するには、、、。
→自ら「大人の愛着障害」と気が付くと、その絶望感は測り知れません。
今までの人生を悔やみ、他者の影響で人生を壊滅的にされたと思い、心が潰されます。
過去のトラウマやネガティブな考えが簡単に解消されません。
自分を受け入れるには相当な時間が掛かります。
そして、うつ状態にも陥ります。回復には半年は要します。
自暴自棄にもなります。
「大人の愛着障害と自覚したの方」が健全な人に再構築するには、「大人の愛着障害を克服した人」を信頼し、自らが変わると心に誓い、アドバイスを得ながら日頃の「言動・行動」を改め、心に刻んでゆかなければ「愛着形成」には困難を極めます。
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有酸素運動を取り入れるが回復への道と言われていますが、、、。:
→自ら「大人の愛着障害」と気が付くと、その絶望感は測り知れません。
うつ状態に陥ると散歩や運動をすることが出来なくなります。
医師の診断で処方していただき、先ず、休むこと。
そして、時間を掛けて様子をみながら徐々に運動をし始め脳と身体の機能のバランスを改善してゆく。週に数回のウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で取り組む。
以上の内容から、大人の愛着障害を克服するためには、大人の愛着障害を自ら克服した人に相談する事をお勧めします。